葬儀業界に転職を考えている方々へ

簡単に自己紹介

どくんは葬儀業界で15年以上働いています。主に東京の西側で働いています。

ですので葬儀業界に関してはわりと詳しいと思いますので、葬儀業界にこれから転職してみようかなと思っている方々へ何かしらのお役に立てたらと思い

葬儀業界についてお伝えしていきたいと思っています

どくん
どくん

葬儀業界は一般の方は関わることは少なく、ご遺体を取り扱うということで、イメージもあまり良くないのではないかと思います。

昔に比べたら、テレビCMもやっていたりと、イメージアップはされているかもしれませんが、葬儀業界に飛び込むのは不安が多いのではないかと思います。

少しでも葬儀業界のことをお伝え出来たらと思います。

日本は高齢化社会!高齢者ってどれくらいいるの?

日本は高齢化社会が進んでいて、まだまだその状況は続いていきます。

高齢者が増えるということは、亡くなる人が増えると考えます。

そこで、葬儀業界はこれからの時代、安定しているのではないかと思う方は多いのではないかと思います。

実際、2020年現在65歳以上の人口は3617万人で総人口の28.7%だそうです

総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は、1950年の4.9%、以降上昇していて、2005年に20%を超え、2020年は28.7%となっています

この割合は今後も上昇を続け、第2次ベビーブーム期(1971~1974年)に生まれた世代が65歳以上となる2040年(令和22年)には35.3%になると見込まれています。

そしてこのままの状況だと推測値としては、2065年は38.4%になると見込まれています。

ということはあと40年は高齢者が増え続けるということになります。

葬儀業界はこれからの時代、安定してそうじゃない?

高齢者が増えるということは亡くなる方たちが増えると考えて間違いはないです。

なので葬儀業界はまだまだ衰退はしない業界であると考えるのが普通です。

日本は基本的には亡くなった方を火葬しないといけません。(土葬の風習が残っている一部地域の墓地やキリスト教系の墓地では土葬できる場合もあるようですが。)

(正確な話、葬儀社を通さなくても火葬や埋葬などはできるのですが、気持ちの面や知識の面やもろもろの手配の面などを考えると)

普通は葬儀社にお願いします

ということは葬儀社は安定的に仕事があるので、安定している仕事である

結論はこれになります

ただあくまで葬儀業界の中の葬儀社が安定して仕事があるというだけで、葬儀業界全体が安定しているかというとそうではありません。

下請け業者(生花店、外装会社、料理屋、返礼品屋など)はどんどん売り上げが落ち込んできているのが現状なのです。

葬儀業界の構図

葬儀業界は絶対的元請けとして葬儀社があります。

この図のように葬儀社に対して下請け業者が連なる形となっています。

葬儀は葬儀社の方が遺族親族と打ち合わせをして葬儀の内容を決めていきます

遺族親族が葬儀の経験が豊富な方達ならば自分達の意向をしっかりと葬儀に反映できるでしょうが、経験、知識が少ない方たちは葬儀社の方のアドバイスが葬儀の内容に関わってきます。

例えば、「この式場でしたら、お花はある程度数がないと葬儀が寂しいですよ」とアドバイスされるとお花を言われるがままに頼むことになったりします。

どくん
どくん

要は葬儀社の打ち合わせでの進め方ひとつで下請け業者の売り上げが変わってくるということなんです。

ということは、、、

葬儀社は下請け業者からちやほやされます。

葬儀社の中でも裁量権のあるかたは下請け業者の全てから敬われます。

特に下請け業者を選べるほどの裁量権を持てたら、表面上は王様みたいになれますよ(笑)ほんとに。

下請け業者の現状は?

下請け業者(生花店、外装会社、料理屋、返礼品屋など)は売り上げがおちてきています。

特に外装会社、返礼品会社、料理屋は、家族葬が主流になり売り上げが落ち込んでいたところに、コロナウイルスの影響がのしかかり、存続が危ない会社が多数あります。

つぶれてしまったところ、営業所を減らして大幅に縮小しているところがあります。

家族葬が主流になってから、葬儀に人が集まらなくなったのが一番の原因です。

生花店はというと、お花はやはり今の葬儀の装飾の主役ですので、まだまだ需要はあります。お花の装飾を希望される葬儀の件数はまだまだあります。

ただ、その葬儀1件1件のお花にかける金額がだいぶ落ちてきています

祭壇に使うお花の金額(大きさ、派手さ)は下がり、生花(供花)という手向けるお花の数もだいぶ減ってきています。

どくん
どくん

自分が今おすすめできる下請け業者(付帯業者)

花屋運送業者(搬送業者)メイクや納棺などを行う業者人材派遣(式を案内する女性の仕事のみ)

この辺になってきます。

これらの職種はこれから葬儀の単価が減少していっても当分は無くなることはないと感じています

単価は減少していても、葬儀の件数はまだまだ増えてはいますからね。

結論おすすめの「葬儀社」について

先ほど下請け業者のおすすめを出しましたが、あくまで下請け業者でのおすすめです。

下請け業者の命運は葬儀社に握られているといっても過言ではないです。

ですので特にやりたい職種などが決まっていないのであれば葬儀社を強くおすすめします

どくん
どくん

説明していなかったですが、葬儀社の仕事内容には宿直業務といって夜勤業務があるところがほとんどです

会社や病院の近くの待機所やマンションなどに夜中泊り、提携の病院や警察から連絡があればすぐに着替えてご遺体をお迎えに行き、指定の場所へ安置等する仕事です。

宿直が月に何回あるのかはその葬儀社ごとで違うので何とも言えませんが、4~8回とかはよく聞く数です。(週に1.2回)

夜勤が明けてそのまま日勤業務という葬儀社もあり、残業時間の関係など労働基準法との関係でその辺を今後どうしていったらよいか考えている葬儀社も多いです。

あとは、夜勤が明けて(朝9時ころ)、その明けた日が休日1日とカウントする葬儀社もあるようです。

ただ葬儀社も沢山あります

昔のやり方を一切アップデートせずに、古い暗い感じで何も変化させずに行っているところもあれば、葬儀をyoutubeで生配信してその場に来なくても参加できるような取り組みを行っているところもあります。

大手・中規模・小規模葬儀社の特徴をまとめてみますと

大手の葬儀社

福利厚生などしっかりしていて普通の企業と変わらないです。

休日がしっかり取れるところが多いようです。

・ただお給料は葬儀社としては安いようです。

分業制になっているところもあるので、葬儀全般のスキルを学ぶには時間がかかるかもしれません。

中規模の葬儀社(従業員10人~30人くらい)

・さまざまな会社があり一概には言えないのが、この中規模の会社です。(福利厚生が手厚い、全然ないなどがさまざまです。)

ただお給料が一番高いのはこの規模だと思います

・ただ仕事内容的には、それなりに忙しい仕事を少なめの人数でこなしていくというイメージなので、やりがいがあり忙しいがそれなりにお給料をもらえる感じでしょうか。

・大手に比べると、自分でやらなければいけないことが多いので葬儀全般のスキルが早く身につくと思われます

一緒に働く従業員に恵まれれば、この中規模が一番おすすめなのですが、従業員は入社してみないとわからないというところが本当に難しいところです。

・あと、社長のワンマン経営のところも中規模には多いのでその辺も入社前に見抜くのが難しいところではあります。

小規模の葬儀社(1人~3人など)

・こういうところはだいたいコネで入社になることが多いと思います。

・この小規模もさまざまな会社がありますので、なんとも言えないのですが、この社長についていきたい!!と思えれば入社しても良いのではないでしょうかとしか言えません。

・小規模の会社は何かアイデアを出して、インターネットを使って新しいことを生み出さなければ大きくはなれないですし、稼げないと思います。(葬儀社に仕事が入ってくる流れとしては、病院・警察・お寺の紹介など、それなりのコネクションが必要です

大手葬儀社、中規模葬儀社はそのコネクションの維持・開拓に人と時間とお金を沢山つぎ込んでいますので、小規模葬儀社が新規開拓を狙っていくのはなかなか難しいのです

ですので、結論どんな働き方をしたいかにはなりますが

葬儀業界に転職するなら葬儀社が絶対おすすめです

葬儀社の中でも大手か中規模がおすすめです

どくん
どくん

裏技ではないですが、葬儀社の内情を見てみたいというのであれば、葬儀業界の人材派遣から始めてみるのも全然ありだと思います。

人材派遣だと葬儀業界のいろいろな会社に派遣されて内情を見ることが出来ます。

そこで一度味わってみてから、そこで情報収集をしてみてからというやり方も全然ありです!

人材派遣から葬儀業界の会社に就職するというのは1つのフォーマットのようになっていますので

葬儀業界に転職を考えている方々に少しでもお役に立てたら幸いです。

転職活動頑張ってください!!!

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