どくん夫婦は戸建て住宅を買いたいということは決まっていて、なるべく安く家を購入したかったこともあり、中古戸建て住宅メインで、東京の西側エリアで家を探していました(第二章・家を見に行く)。
貯金はわずかながらありましたが、現金がなくなってしまうのは怖かったので、家を買うときの頭金に使おうとは思わず、家を買うお金は基本的には全て住宅ローンで賄おうと思っていました。
不動産屋さんの紹介物件やSUUMOで自分達で探した物件の内見を始め、不動産屋さんで自分達が借りられる金額もある程度見えたところで、住宅ローンというものを調べ始めました。
きっと多くの方がこの住宅ローンでかなり悩んだと思います。
本当にたくさんの選択肢があり、正解がわからないんです。ローンの支払いが終わってみないと結果ベストな選択だったかはわからないんだと思います。
今回はそんな住宅ローンについて話していってみたいと思います。
目次
自分はいくらまで借りられるんだろうか?いくらの家が買えるんだろうか?
自分もここから始まりました。
「年収の何倍が目安」や、「毎月の収入の30%35%までの月々の支払いなら大丈夫」など、これに関しては不動産屋さんや、ネットの記事などでいろいろと言われています。
不動産屋さんは家を買わせたいはずなので、不動産屋さんの意見はあまり信用しすぎないように気を付けました。
正直、家を買うことに対して、自分達の比重がどれくらい高いのかでこの金額は変わってくると思います。
(住宅ローンは自分1人で借りるパターンと夫婦2人とも借りて共同名義で家を買うというパターンもあり、いくらの家が買えるのかは、さまざまです。)
ただ、自分達のお話をすると、家にかかる毎月の費用を極力抑えたいという考えでした。
家を買う前に住んでいた築46年の戸建て賃貸の家賃が、駐車場代込みで¥78000でした。
¥78000は東京で2人暮らしをする家賃としては特に高いわけでもないですが、それでも、家賃にかかる値段をもっと下げたいと思っていました。
そして買う家は築46年の家よりも住みやすければ良いというくらいの考えでいました。
家はこだわればこだわるほどもちろん値段が高くなるでしょう。
土地も理想をあげたらきりがないくらい値段が高くなるでしょう。
自分達はその辺の理想というものを高く持たず、まず先に値段のだいたいの上限を決め、そこから実現可能な理想を追っていくことにしました。
家のローンの支払いのせいで、旅行を我慢するとか、そんなに高いものでなくても欲しいものを我慢するというのが、あとあと後悔の念を生むのではないかと考えたからです。
自分達の家の値段の上限は、2000万円でした。諸経費を含めると2200万円。
35年間、月々だいたい6万~7万円くらいの支出です。
ただ、戸建ての家を買うと家のローンだけの支払いというわけにはいきません。
その他に自分が考えたのが
・固定資産税
・修繕積立金
・火災地震保険
・光熱費UP代金
この4つの金額が毎月のローンの支払いに追加されると考えました。
・固定資産税
その家に対していくらになるかという詳しい事はわからないのですが、だいたい月に¥8000~1万くらいだろうと言われていました。
誰に聞いても明確な答えはもらえず、毎回、月1万くらいじゃない?と言われるくらいでした。
友人に聞いてもだいたいそんなもんだよ、とはっきりとした答えはもらえず、自分もそれをうのみにして月¥8000と考えました。
・修繕積立金
これはマンションを買うならば、あらかじめいくらと明示されていてみなさん考えていると思いますが、もちろん戸建て住宅も修繕費はかかります。
戸建ての修繕費は、完全に自分達でどうにかするものなので、いくらかかるのかはっきりとは言えないのと、この修繕費を不動産屋さんは伝えないことで、家の購入代金を安く見せているのではないかと思います。
だいたいの人が35年近いローンを組みます。ということは35年住むと考えると、確実に家を修繕していかないと良い状態では家はもちません。
自分が調べたところ、家の修繕にはこのようなものがあります。
① 家の外壁の塗装(10年~15年に1度)
② 屋根の塗装(10年~15年に1度)
③ バルコニーの防水加工(10年~15年に1度)
④ 給湯器の交換(寿命がだいたい10年)
ざっとあげただけでもこのようなものがあります。
①②③は足場を組んでの塗装になるので、一度にお願いするのが良いとのことです。
足場を組むのにかなりお金がかかるそうなので。
どの業者に頼むかで金額は違いがあるのですが自分はこの全ての塗装でだいたい150万くらいと見積りました。
150万円を10年間の120か月で割ると、月々¥12500になります。
給湯器の交換台はだいたい10万円くらいですので、120か月だと¥800くらいです。
本当にざっくりとですが塗装代と給湯器交換台で月々¥13000考えておけば良いとしました。
・火災地震保険
2021年現在、火災保険は10年間分まとめて払えます。地震保険は5年間分です。
正直ここがはっきりいくらかかるのかわかりませんでした。
自分はだいたい月¥5000くらいと簡単に見積もりました。
・光熱費UP代
戸建てで、部屋数が増えると、その分エアコンの台数が増えます。家が広くなるぶん冷暖房費が増えます。
とにかく電気代が確実に上がることが予想されました。
自分は¥10000UPと見積もりました。
この4つをまとめると
¥8000(固定資産税)+¥13000(修繕積立金)+¥5000(火災地震保険)
+¥10000(光熱費UP)=¥36000
¥36000を月々の住宅ローンにプラスして考えるようにしました。
こう考えると、住宅ローンの月々の支払いは、6万円くらいが理想だなあと思いました。
¥6万+¥36000でだいたい10万円です。
そうなると、家の値段は¥2000万くらいだという風に考えていました。
そしてその次に悩むのが固定金利と変動金利どちらがよいのだろうか?
ということではないでしょうか。
ここでは、固定金利と変動金利について自分なりの意見を述べていきたいと思います。
どちらが良いのか?どちらがお得なのか?双方のメリットデメリットは?
これに関して何本も何本もyoutubeを見ました。毎日通勤時間は金利関係の動画を見て、いろいろと知識をつけていきました。
まずは自分達がどちらを選んだかなのですが
自分達は全期間固定金利で35年払いです。
なぜ全期間固定金利を選んだのか
それは全期間固定金利にすれば家の値段が決まるからです。
35年間金利が変わらないということは、家の最終的な値段が出るということです。
この家が最終的にいくら出せば変えるのかわかるという安心感、変動する金利のことなど余計なことを考えなくても良いという安心感、これが全期間固定金利を選んだ1番の理由です。
固定金利、変動金利のメリット・デメリットはいろいろあるのでここでは超簡単に説明させてもらいますと
・固定金利
こちらは、変動金利よりは金利が高いです。自分の場合ですと、固定と変動の選択の時、約0.3%固定金利のほうが高かったです。
(2000万円、35年間借りた場合ですと、月々¥3000くらいの差です。)
金利は高いですが、今後世の中がどうなっても、この金利は変わることが無いので、とにかくそこだけは安心できます。
最終的な家の値段が決まるので、それ以上の金額になることはぜったいありません。
・変動金利
世の中の情勢次第では金利が上がっていきます。
ここ10年近くは全然変わっていないというか、むしろ変動金利は下がっていっています。
2021年2月現在最安金利は0.38%という信じられないところまで来ています。
バブルのようなものがもう一度来ない限りがつんと金利が上がることはない、と考えている専門家が多数です。
2020年では家を買う人が住宅ローンで変動金利を選ぶ割合は6割となっています。
要は、変動金利を選ぶほうが主流となっています。
それでも自分が全期間固定金利を選んだのは、やはり月々の支払金額が変わらないというところです。
自分はお金に対してルーズなほうなので、変動金利でもし月々の支払いが上がっていったら、その金額にきちんと生活を対応させていけるか不安もありました。
今後いつどこでどれくらいお金が必要になるかわからない中で、月々の支払いが世の中の都合で変化していくという不確定要素が多すぎることに不安しかありませんでした。
ですので、自分達は全期間固定金利を選びました。
ただ、これは自分達の性格や、金銭事情を考えたうえでの答えでした。
いろいろとyoutubeやブログで学んだ知識をまとめて考えると、きっと変動金利で借りるのが安く家を買えるということでは、正解なのではないかと思っています。
自分が考える重要なポイントとして、
1番のポイントは、はじめの借金が大きいときに少ない金利で過ごせるということです。
つまり元金を早く減らせるということです。
金利は借りている額にかかってきます。借りている額が多い、はじめの頃に金利を安くできるということは、利息がかなり安くなるということです。
後々、変動金利が上がっていったとしても、その時の借入金額が減っていれば、多少上がったところでそこまで利息はつきません。
ここがポイントなんです。
今の日本の世の中の情勢的に、金利がいきなりものすごく上がることはないでしょう。
なにせ、6割の人達が変動金利を選んでいるんです。
そしてある程度の方が、金利の安さと、一生に一度の買い物ということで、支払いぎりぎりのラインで借入したりしているわけです。
急に変動金利が上がったら、世の中が混乱してしまいます。
今回、コロナ感染で、10万円給付がありました。雇用調整助成金や、事業者への給付金があったりと、国は大多数の国民の意見をくみ取ります。
突然金利をがつんと上げる事なんてできないでしょう。
少しづつ変動金利が上がっていったとしても、金利が安かったぶん元金は早く返していけているので、結果的に固定金利よりも安く済ませることが出来ているのではないかと思います。
たたそれをわかっていても、自分は全期間固定金利を選びました。
かなりの逃げ腰というか、慎重派というか、、、
世の中何が起こるかわからないので。
想像できることは、結局のところ自分が今までに見てきた事、聞いてきたことからしかできません。
つまり想像できる未来は過去なんです。
未来は予想もつかないところからやってくるかもしれないので、自分は全期間固定という安全?かもしれないほうを選びました。
自分は不動産、金貸しのプロではないので、もっといろんな方法や、考え方があるのかもしれませんが、自分が金利というものについて独学で学んだ答えとしてはこんな感じでした。
何かしらの参考になればと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。