家を見に行く<第二章>

妻の電話から始まる

自分達夫婦の間で「家を買うなら一戸建てが良い」ということは決めていた

日野市の賃貸の築46年(リフォーム済)の古一軒家に住んだ経験から、あの古家でもまあ問題なく住めるわけだし、「あの家より良ければ中古で全然問題ないよね」というのが夫婦共通の考えだった。

価格、毎月の支払い、から考えても中古の築浅の戸建てが一番良いのかもしれないと思い中古戸建をメインで探していた

SUUMOのアプリで中古の家を探していたのだが、夫婦ともに気になる家が東京都あきる野市に1件あった

その家を掲載している不動産屋がいくつかあったのだが、自分が内見の予約をするなどの行動力がなかったため、妻が得意の口コミチェックで1つの不動産屋にしぼり電話をかけて内見予約を取り付けてくれたのだった。

いよいよ物件の内見へ

2019年10月、初内見当日、物件での現地待ち合わせとなった。(自分たちは自家用車を持っていたので現地待ち合わせが出来ました。)

妻がそういう風に段取りしてくれたのだが、自分もすごくそれには賛成だった。

嫌な人、押しの強い人に当たったら、すぐ帰ることもできるので。

だいたい最初は不動産屋の店舗集合をすすめられる。そしてそこで個人情報を記入させられる。名前・住所・電話番号・会社名・年収などかなりの自分の情報を記入しないといけないので、初めてあった人にそこまで教えるのが嫌だった。

その人、会社、が雰囲気良く、これからお付き合いしていきたいと思えてから、個人情報は教えたかったからだ。

現地待ち合わせで出迎えてくれた不動産屋さんは若そうだったがものすごく感じの良い人だった。名刺を頂き(仮名・谷口さん)、挨拶を済ませ、いざ物件内見スタート。

谷口さん
谷口さん

谷口です。よろしくお願いします。

あきる野市の家の条件

・中古物件(築15年)(土地130㎡39坪・建物77㎡23坪)

1階は17畳くらいのリビングとお風呂とトイレ。2階は6畳和室と4.5畳5.5畳の洋室、合計3部屋(+屋根裏部屋グルニエ付き)

駅から徒歩7分

車2台駐車可能

リフォーム済(クッションフロア、クロス交換済。トイレ洗面台コンロ新品)

・ウォシュレット付きトイレ・浴室乾燥機付き

価格が税込み1900万円

どくん
どくん

この物件最後まで候補に残ってくるのと、この物件でいろいろなことがあったので少し詳しくこの家の条件を書いています。

この日は天気もすごく良かったので、家の中がとても明るくてすごく良い印象だった。秋で気温もちょうど良く最高のお日柄だったかもしれない。

それもあってかこの家がすごくよく見えたことを覚えている。やっぱり家を内見するときの天気は印象にものすごくかかわってくると思う。

どくん
どくん

1度20分30分内見した程度では、後々細かいことは覚えていないもので、この「受けた印象」というのがずっと残っていく感じですね。この印象が最終的な決断の判断材料につながってくるように思います

ですので最初に家に入って感じた印象、感覚はすごく大切にしたほうが良いですね

リフォーム済だったこともありすごくきれいな中古住宅で、もう明日からでも住める状態だったので夫婦2人ともすごく気に入った。駅から徒歩7分というのも自分達の「バスにはもう乗りたくない」という条件に当てはまり、申し分なかった。

ただやはり一戸建てにしてはすこし狭いなあとは思ったが、自分たちは子供を作ったとしても1人か、それか作らないか、という考えだったので「まあ大丈夫か」と考えた。

ただ、1番の問題点はその家が坂の途中にあるというか、玄関と車を止める場所に行くのに、かなり急な細い坂道があることだった。運転に慣れている自分でもその急坂を車で降りるのにためらうくらいの坂道だった。そして車庫入れが難しかった。この部分は最後までずっと気にかかった部分だった。

雪が降ったら車ははたしてこの坂道登れるのか?車庫入れ難しいけど慣れるかな?妻は車庫入れ出来ないんじゃないか大きな車は今後買えないかな、などこの坂道があるせいでの制限がわりとあるように思えた。)

ただそれ以外は2人とも気に入った。洗面所とお風呂場がリビングとつながっているので、洗面所脱衣所をあたためやすいので冬も安心、ということも気に入った。あとやっぱり価格が1番気に入った

一応JRの駅から徒歩7分でリフォーム済で1900万、駅もまあまあ栄えている。この条件が1番気に入った

なんなら今後家を建て替えたっていいわけだし、重要なのは場所なんだ!と自分は思っていた。(ただ今後不動産屋と話を詰めていく途中で、建て替えするための難しい条件などが急遽浮上してくるのだが、、、)

1件目の初めての内見を気分良く済ませ、他の物件の内見候補が特になかったので、あきる野市、立川市の似たような価格の中古物件を2件谷口さんに案内してもらった。

特にリフォームがされていない傷や汚れなどが残る物件であったり、場所が微妙だったり、価格など、1件目と比べると気に入らなかった。

これで内見初日は終了。不動産屋の谷口さんがすごく丁寧で好印象だったので、谷口さんがすすめる通り、次回は不動産屋の店舗集合の約束をした。
「ローンが通るかなど一度試してみましょう」ということで店舗で個人情報を伝え、仮審査をしてみて、いくらなら借りられるか把握してからまた物件を探してみるのが良いと思います、ということだった。

どくん
どくん

次回は「源泉徴収票」「今ローンが残っているものがあれば、その残高支払い証明書など全て持ってきてください」とのことでした。

現状ローンをいくら抱えているのかということが住宅ローンの借入金額にかなり影響してくることをこの時気づかされました。

大きな買い物(車など)をローンで買う場合は、家を買うタイミングも考えてローンを組むことをおすすめします。

車のローンがあるばっかり借入金額の上限が減ってしまうことがあるんです。

ですので車を買う買い替えるのは家を買った後のほうが良いんですね。そんなのこの住宅ローン審査を受けるまで知らなかったですねえ。

住宅ローン仮審査

自分の仕事は休日が月に6日しかない(そのぶん?有休は取りやすい)。その中で自分のしたいことをしたり、家の用事を済ませたり、となると不動産屋に行ける日が限られてくる。それもあり、2回目の家探し不動産屋訪問は2週間後になった。

妻と不動産屋の店舗に行き、前回同様の谷口さんに対応をしてもらう。必要事項を書類に記入し、源泉徴収票とローン残高支払い証明書を提出し、仮審査を受ける流れとなる

(住宅ローンの借り入れ先はひとまずは谷口さんがおすすめする金融機関として、そこの借り入れ審査用の書類に必要事項を記入をした。)

自分の年収を源泉徴収票でさくっと知られ、ローンをいくら抱えているかなどもさくっと知られ、非常に恥ずかしかった。

自分達が気に入っている家は1900万だったが、中古住宅の相場的にはもう少し上の2300万くらいだったので、諸経費込みで2500万でローン審査が通るかまずやってみましょう、とのことだった。それが通れば、今後は2300万の家までは視野に入れて探して問題ないということで非常にわかりやすくありがたかった。

どくん
どくん

諸経費にまさか約200万もプラスになるとは、初めて知ったときはびっくりしました。

以下のようなもろもろの手数料などがかかってくるんです。

諸経費の約200万は何のお金なのか、簡単に

不動産屋の仲介手数料。ほんと簡単に説明しますと(物件価格の3%+6万円)かかります。

{例:2000万の物件:土地建物込み2000万×3%+6万=66万円

登記にまつわる費用

銀行融資事務手数料(借入金額に対してかかってきます。)など

火災保険地震保険の先払い費用
(現在は火災保険は最長10年、地震保険は最長5年先払い出来ます。)

書類を記入し、ローン残高などを見られた。自分達は半年前に新車をフルローンで購入していたので、そこを少し心配された

谷口さん
谷口さん

もしかしたら車のローンを全額支払い済ませてから、あらためて審査を通すようにしないといけなくなるかもしれません。

細かい家電などのローンがいくつかあったが、谷口さんはそのローンに対して

谷口さん
谷口さん

これらの細かいローンは支払いを終わらせてしまったほうが良いですね。

大丈夫ですか?大丈夫ならばそういう条件にしておきましょうか。そのほうが審査は通りやすくなりますね。

谷口さんがその書類とローン残高支払い証明書を裏に持っていき、20分くらい待っただろうか。結果、審査は通過!で、2300万の家までは視野に入れて大丈夫だということがわかった。

結果が出るまで正直ドキドキだった。昔々、丸井のカードの支払い少し延滞したことあった気がする、とか、税金支払い延滞も少ししたことあったよなあとか、昔の若かりし日の適当さがここにきて影響してくることになるかもしれないと。

妻も一緒にいたので、ここで審査が通らなかったらあとで何を言われるかわからない。そして審査が通らなければ、そもそもお金を借りられないので、家を買えないし、家を探すこと自体無意味となってしまう

仮審査とはいえ、通過したときは、昔の自分と今の自分に感謝だった

なんとかまともに生きてこれたのかなあとすごく嬉しかった。

これで家探しは続けられる

すると谷口さんが2300万の家と1900万の家を買った場合の概算支払い目安を書類にまとめて見せてくれた。

谷口さんがおすすめする金融機関で、おすすめの変動金利0.75%(どくんの場合)で35年払いで、月々の支払い額が書いてあった。

2300万の家は諸経費込みで約2500万で、月々約6.8万の35年払い

1900万の家は諸経費込みで約2100万で、月々約5.7万の35年払い

この時はまだ変動金利のメリット・デメリットも知らず、家にかかる修繕積立金を自分で貯めなければいけないことや、固定資産税もよくわからずだったので、言われるがままの金額の提示を見て、ぜんぜん払えるなあ、買えそうじゃん、なんて軽く思っていた。

仮審査を通過しなんとなくの月々の支払いも見えてここから物件探しが本格的にすすむのであった

それとともに住宅ローン金利のことや、国からの援助の制度(住宅ローン減税・すまい給付金・次世代住宅エコポイント)についていろいろと学んでいくこととなった。

どくん
どくん

まずは、自分が、自分達がいくらまで貸してもらえるのかというのを、不動産屋で仮審査をしてもらうことが初めの一歩かもしれません。

その貸してもらえる金額が見えると物件選びが効率的になると思います。

ただ、貸してもらえる金額が支払える金額ではない、ということがかなり重要な注意点ではありますが。)

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